つれづれ〜

 さしたる主義主張なくただ不平不満は持つという点では同じでも見てて気持ち悪くなるのは内に秘めたままでいるべきことを全くの考えなしに汚水のごとく垂れ流すその右と左も理解してない子供のような無分別ぶりがひどく不快だからなのだろう。


 私は地域に貢献しようなんて殊勝な考えを持った人間ではないので道端に空き缶が落ちていたところで拾いはしないし煙草のポイ捨ても自身の肺が副流煙で穢されないならどうでもいいのだけど毎日通る道がゴミまみれになっていればそれは腹が立つし誰とも知れぬ犯人への恨み言でもぼやきながら掃除をするかあるいはそれこそその道を利用することをやめてしまうかを考えるし結果後者を選択することを拒否すれば消去法で前者を採るしかないわけだ。
 そうして半透明のポリ袋を持ってトング片手に出向くわけだがさて例えばそこが私有地だった場合どうだろうか。
 私が高校生の時に通学路としていた道は私有地で本来ならば通学時間帯には開放されていない場所だったが学校側が交渉して通れるようになりめでたく学生達は朝にいくらかの余裕を得ることが出来た。私有地内の川でも所有者の許可を得て釣りが出来るところもあると聞く。


 当然利用する私達は所有者の厚意に甘えていることになるのだがとかく忘れられがちでありそれどころか欠片も認識することのない輩が多いのが何とも困ったもの。


 話を戻して私有地内のゴミについてうろ覚えな知識で申し訳ないが私有地内にあるものはたとえそれが明らかに不法に投棄されたものであってもその土地の持ち主の許可なしで触れることは出来なかった筈でありつまり外部の人間が為せる事と言えば片付けの手伝いを申し出ることくらいなのだろうが別に法律を持ち出すまでもなく他人の庭で勝手をしていいわけがないことは分かって当たり前ではっきり言ってそこに行為の善し悪しは関係ない。
 私達が許可を得ているのは道を通学路として利用することであり川を釣り場として利用することであってそれ以外ではなくいたずら心によるへのへのもへじだろうが殺風景だからと親切心によるグラフィティ・アートだろうが落書きは落書きだし持ってきたお茶が残ったけど持ち帰るのはメンドクサイという怠惰だろうが汚れ物がありますね御礼に洗いましょうという感謝だろうがお茶洗剤と異物を流して川を汚すことに変わりない。


 どうも内容がまとまらず支離滅裂なのでいい加減終わりにするためこれで最後。
 ゴミのポイ捨てはそこが公道だろうが私道だろうがもちろん犯罪だが善意厚意から開放された私有地でそれをするのは控えめな表現に抑えて人として失格しているのではないだろうか。