これが始まりなんだよなぁ

 なにせ初めて読んだラノベですからね。中学二年生でした。その頃はよくテレビアニメ見ていたので以前からスレイヤーズは知っていたのですけど(しばらく後に思い出してみれば、実は最初に触れたのはスーファミ版でしたがw)、原作とか気にしないたちだったもので小説の存在は知らず。友人が学校に持ってきたのを読ませてもらっていなければ、今日の私はいないんでしょうね。
 原体験とまで言うのはさすがに大げさでしょうが、やはり特別ではあるのかスレイヤーズ、というより神坂作品ですね。それに関しては大フォントや爆裂擬音が頻発しても全く平気だったり。まあ他作品で使ってるのは絶対駄目ってわけでもないですけど。
 恋する乙女の凛なんかは、ひょっとしたらリナの影響受けてるのかも。かもかも。なんて、読み返してみて思いました。一人称だし余計にね。パックジュースでも「ぶぴゅるっ」と吹き出させればよかったかしら?w
 ああ、それにしても懐かしい。買い始めた頃は既に結構な既刊がありまして、乗合馬車までは確実に出ていたはず。当時の経済力では一冊五百円のラノベは中々に高価な品です。二十冊も買えるわけがありません。でも、でも、早く早く疾く速く、次が読みたい。でもお金がない。だけど読みたい。けれどお金が。良い子の私には万引きなんて発想はありません、諦めるしかないのか。
 そんな頃です。親が法事で遠出することになりました。めんどくさがりの私です、遠出プラス法事なんてかったるいのは御免被りたい。当然のごとく学校を理由に行かないと言いました。絶対に私が出なければいけないってものでもなかったのでそれは認められ、晴れて私は自由の身! 三日くらいは好き放題できるぜー、わーい行ってらっしゃーい♪
 と。ここまで言えばわかる方もいらっしゃるでしょう。一人家に残された私。親が遺して(ォィ くれたのはその夜の食事と、食費としていくばくかのお金。



 もちろん本買いました。



 まあ育ち盛りな上、自炊なんぞ出来ない以前に欠片も考えない頃でしたし、最低限の食事はとりましたが、大半はリナに食い潰されました。ほんと懐かしいなぁ、なんか気付いたら昇ってたお日様とその時間に買いに行ったチキンカツサンド。あれ以来ずっと好物となっています。
 そんなことが不思議と二、三回あり。私はチキンカツサンドスレイヤーズを堪能できたわけなのです。めでたいですね。